今回は、理由を示すときに使う単語
「because」「since」「as」の使い分け方
について解説します。
理由を表すということから分かるように、
どれも「~だから」といったような訳が基本当てはまりますが、
今回はもう一歩踏み込んでこれらの単語を見ていきましょう♪
「because」vs「since」vs「as」
まず、先に結論から言ってしまうと、
「because」「since」「as」の大きな違いは、
「理由」と「結果」どちらに焦点を当てているかというところにあります。
まとめると以下のとおりになります。
「理由」の「because」
「結果」の「since」
それでは詳しく見ていきましょう。
「because」
「because」は
「理由」に焦点を当てたいとき
に使われます。
まずは例文です。
I’m hungry because I didn’t eat lunch.
私はお腹が減っています、なぜなら昼食を食べなかったからです。
この文では「because」を使っているので、
「理由」=「昼食を食べなかったから」に焦点を当てて話していることが分かります。
つまり、「~だから」という理由を強調したいときは「because」が使えるわけですね♪
また、こちらの「because」ですが、もう一歩踏み込んで説明すると、
「聞き手が知らない状況を言うとき」によく使われます。
つまり、この例文の聞き手は、
話し手( I =私)が「昼食を食べなかった」ということを知らなくて、
今初めてその情報を知ったことになります。
そのため結果として、「~ってのは~だからだよ」というように理由を強調するということにつながるのです。
文頭での「because」
「because」は文頭に持ってくることもできます。
しかし実は、文頭で使う「because」に関しては賛否あって、
しばしば議論されるところでもあります。
ただ実際は、2つのポイントさえ押さえていれば、
全く問題なく普通に使えるので安心してください♪
以下がその2つのポイントとなります。
- 「~だから~だ」という形の完成した文であること
(文法的に認められている) - 口頭やメールなどでの会話文で、whyに答えるときは「~だから」という形のみで可能
(例外として文法を無視できる)
それでは例といっしょに説明します。
文頭の「because」: 完成した文
Because I didn’t eat lunch, I’m hungry.
私は昼食を食べなかったのでお腹が減っています。
この文は「~だから~だ」という完成した形となっていますね。
そのため文頭での「because」の使い方として正しいと言えます。
それでは、完成されていない間違いの例文を見てみましょう。
× Because I didn’t eat lunch. I’m hungry.
この文は、コンマでなく「 . 」=ピリオドで区切ってしまっています。
つまり、完成された「~だから~だ」という文の形になっていないので間違いとなります。
x Because I didn’t eat lunch.
こちらは「~だ」の部分そのものがないので、間違いとなります。
文頭の「because」: 会話文でのwhyへの返答
〈質問〉
Why are you so hungry?
なぜあなたはそんなにお腹が空いているのですか?
〈答え〉
Because I didn’t eat lunch.
昼食を食べなかったからです。
この「Because I didn’t eat lunch」という文は、
文法的に間違いということは先ほど触れました。
ただこちらのような会話文の場合、
why(なぜ)という質問に対しての答えで使っているということから、
例外として文法を無視できます。
日本語でも、
なんでそんなお腹減ってるの?
→ 昼食べなかったからだよ。
という会話が成り立ちますね♪
「since」「as」
「since」と「as」は
「結果」に焦点を当てたいとき
に使われます。
「because」 とのその他の違いとしては、
- 「since」「as」は比較的フォーマルに聞こえる
- どちらかというと文頭で用いるのが好まれる
といったことがあります。
ちなみに、「since」と「as」は基本同じように使うことができます♪
それでは例を見ていきましょう。
Since he was sick, he didn’t go to work.
彼は病気だったので、仕事に行きませんでした。
この例文では「since」が使われているので、
「結果」=「仕事に行かなかった」ということに焦点が当てられているのが分かります。
また、通常「since」や「as」は「聞き手がすでに状況を知っている」ようなときに使われます。
そのため必然的に、「理由」よりも「結果」に焦点を当てていることになるのです。
例文をよりそれっぽく意訳するのであれば、
「ほら彼って病気だったじゃん?だから仕事に行かなかったよ」
という雰囲気が近いでしょう。
これによって、「彼は病気だった」ということを聞き手はすでに把握していることを表せますね♪
「as」も使って文を作ってみましょう。
As it was raining, we decided to stay home.
雨が降っていたので、私たちは家にいることに決めました。
こちらでも、上の「since」を使った文と同様、
「聞き手がすでに状況を知っている」というニュアンスを含みます。
つまり、「あのときは雨が降っていた」ということを聞き手も理解しているのです。
したがって、「結果」=「私たちは家にいることに決めた」という部分に焦点が当たっていることになります。
一応、文中で用いた場合も見てみましょう。
since
〈文頭〉Since he was sick, he didn’t go to work.
〈文中〉He didn’t go to work since he was sick.
また、「since」は文中でもしばしば
He didn’t go to work, since he was sick.
のように「 , 」を打って使われることもあります。
as
〈文頭〉As it was raining, we decided to stay home.
〈文中〉We decided to stay home as it was raining.
補足
ちなみに、「~だから~なの?」といったように尋ねる場合の疑問文では、
「since」や「as」は使われず「because」が使われます。
Did you decide to stay home because it was raining?
雨が降っていたから、あなたは家にいることにしたのですか?
正しくない例
× Did you decide to stay home since it was raining?
× Did you decide to stay home as it was raining?
まとめ
今回は、理由を示す「because」「since」「as」の使い分け方
について解説しました。
「because」は「理由」
「since」「as」は「結果」
に焦点を当てるという内容でした。
どちらを選ぶかで、ちょっとしたニュアンスの違いを表現できるので、
余裕が出てきたら意識して使ってみてくださいね♪
ただ、あくまでも意味合いに違いが生まれるだけなので、
迷った場合は比較的フォーマルな響きのある「since」や「as」より、
より一般的な「because」を使うといいです!
ここは絶対「because」だ!
とか、
ここは絶対「since」だ!
などということはありませんので^^
それではまた~