英語の「Cry over spilled milk」という表現を耳にしたことはありますか?
この慣用句は、何かが起こった後にその結果を悔やんでもしょうがないということを伝える際に使われ、前を向こうというポジティブなメッセージが込められています。
この記事では、この表現の意味、由来、そして実際に使われるシチュエーションについて詳しく解説します!
「Cry over spilled milk」の意味とは?
「Cry over spilled milk」は「Don’t cry over spilled milk」の形で使われることが多く、「起こってしまったことに対して無駄に悔やんでも意味がない」という意味の慣用句です。
文字通りには、「こぼれた牛乳を泣いて悔やんでも、もう取り戻せない」という状況を表しています。人生において、過ぎたことに悩んでいても前には進めないというメッセージが込められています。
「Cry over spilled milk」の由来は?
この表現がいつから使われるようになったかは、明確な記録は残っていません。ただ、1659年にウェールズ(イギリス)の歴史家であり作家であるジェームズ・ハウエルが出版した『Paramoigraphy』という書籍が起源というのが有力な説とされています。
『Paramoigraphy』は主に英語のことわざを集めたもので、その中でハウエルは「No weeping for shed milk(現在の「Don’t cry over spilled milk」と同意)」と綴り、「後悔しても無駄なことに時間を費やさない方が良い」といった意味を伝えました。
その他の説としては、昔、牛乳は今に比べて、非常に貴重なものだったことに起因するといった見方もあります。牛乳がこぼれると、それを回収することができないため大きな損失となりました。ただ、こぼれた牛乳を悔やんで泣いても、その損失を取り戻すことはできないという状況を指し、無駄な後悔を避ける教訓として広まったともされています。
「Cry over spilled milk」が使われるシチュエーションと例文
「Cry over spilled milk」は、何かがうまくいかなかった後にその出来事を繰り返し悔やんでいるときに使われます。例えば、誰かが失敗したときや過去の出来事を引きずっている時なんかは、この表現で相手に前を向くように伝えることができますよ!
1. 仕事でのミス
例: I know you’re upset about the mistake, but don’t cry over spilled milk. We can fix it and move on.
(ミスについて悩んでいるのはわかるけど、もう過ぎたことを悔やんでも仕方ないよ。修正して前に進もう。)
2. 友人の過去の失敗について
例: It’s over now, so stop crying over spilled milk and focus on what you can do next.
(もう終わったことだから、過去のことを悔やんでも仕方ないよ。次にできることに集中しよう。)
3. 家庭内での小さなトラブル
例: We’re not going to get anywhere by crying over spilled milk. Let’s just clean up and move forward.
(過ぎたことを悔やんでも意味がないよ。片付けて前に進もう。)
クイズ(答えは記事の最後に!)
次の英文の状況を表してるものとして、最も適切なのはどれでしょう?
“Don’t cry over spilled milk. The meeting is over, and there’s nothing we can do now.”
- 会議が楽しかったことを表現している
- 会議はまだ続いている
- 終わった会議を悔やんでも無駄だ
- 会議をもう一度開こうとしている
答えは記事の最後に!
まとめ
「Cry over spilled milk」は、何かを失ったり、失敗したりした後に無駄に悩んでも意味がないというメッセージを伝える慣用句です。この表現を使うことで、過去を振り返って悔やむよりも前を向くことが大切だというポジティブな意識を促すことができます。実際の日常会話で使う場面も多く、理解しておくとかなり便利ですよ!
クイズの答えは、「3. 終わった会議を悔やんでも無駄だ」でした✨