今回はこれについて説明していきます〜
使役動詞「have」「get」「make」「let」って、英語を勉強していると
わりとよく聞くものだと思います。
でも、正直なんだか違いが分かりにくいですよね。
というか、「使役動詞」とかいう堅苦しいネーミングからして
なんだか堅苦しくて嫌じゃないですか?(笑)
僕も昔はこれらの使い分けが、
ちゃんと理解できていなかったです。
ただ、英語にしばらく触れてきて今思うのは、
「使役動詞、めちゃくちゃ優秀じゃん!」ってことです!
っていうのも、ホントよく使われるんですよこれ!
使えるようになると、表現の幅もかなり広がるので、
ぜひマスターしていきましょう♪
- 使役動詞とは何か
- 「have」「get」「make」「let」の違いと使い分け方
- 使役動詞の受け身
それでは解説していきます!
使役動詞ってなに?
使役動詞
- 誰かに自分(または他人)のために、
代わりとなって何か行動を起こさせることを表すための動詞。 - 説得したり、頼んだり、料金を支払って行動させるときなどに使われる。
「have」「get」「make」「let」の使われる場面の違いをカンタンにまとめると以下の感じになります。
「have」
何かをすることを頼むとき、求めるとき
お金を支払って何かをしてもらうとき
「make」
何かをすることを強制するとき
「get」
何かをするように説得して仕向けるとき
「let」
何かをすることを許可するとき
それでは一つずつ詳しく見ていきましょう。
「have」
「have」は
何かをする頼みごとをしたり、求めるとき
に使われます。
このとき、行動を起こさせる相手というのは、
たいてい職業や立場上その行動をするのが当たり前
と思っているような人です。
お金を払って何かをしてもらうときなどは、この「have」 を使います♪
have + 人 + 動詞の原形
人に頼んで~させる(してもらう)
*〈活用〉have – had – had
例を見てみましょう。
1)
I had him carry the bag for me.
私は彼にバッグを持ってもらいました。
2)
We had a company paint our house.
私たちはある会社に私たちの家にペンキを塗ってもらいました。
3)
I will have my assistant call you with the details.
私は助手に詳細と共にあなたに電話をさせるつもりです。
「get」
「get」は
説得して何かをするように仕向けるとき
に使われます。
よって、相手としては本来やりたくないようなことをやらせるような響きをもっています。
とは言っても、あくまでも仕向けるというニュアンスがあるので、次に出てくる「make」のように強く強制する含みはもちません。
そのため、「have」とほぼほぼ似たような意味として使われることも多く、特にカジュアルな会話などでは、「have」のかわりに「get」が使われたりします。
「have」は「get」にくらべて少しフォーマルな響きがありますね♪
get + 人 + to + 動詞の原形
人に説得して~させる
*〈活用〉get – got – got/gotten
「have」「make」「let」と違い、「get」だけは動詞の原形の前に「to」をつけるという特別ルールがあります!
忘れないように気をつけましょう^^
それでは例文です。
1)
I got the kids to eat the broccoli.
私は子供たちにブロッコリーを食べさせました。
2)
He got her to make him coffee.
彼は彼女にコーヒーを入れさせました。
「make」
「make」は
強制的に何かをさせるとき
に使われます。
そのため、「have」「get」「let」にくらべて強い響きを持っています。
相手に「no」と言う選択肢はないってことですね^^;
make + 人 + 動詞の原形
人に強制的に~させる
*〈活用〉make – made -made
例文です。
1)
Her boss made her leave her job.
彼女の上司は彼女に仕事を去らせました。
(=彼女の上司は彼女をクビにした)
2)
I made my son clean his room.
私は息子に彼の部屋を掃除させました。
「let」
「let」は
何かをすることを許可するとき
に使われます。
他とくらべて、割とニュアンスの違いをつかみやすいのが、
この「let」なんじゃないかなって個人的には思います!
というのも、同じ「~させる」といった訳になるとはいえ、「let」の場合は相手の方もそうすること望んでいるからです。
let + 人/もの + 動詞の原形
人(もの)が~することを許可する
*〈活用〉let – let – let
例文です。
1)
My dad let me drive his car.
父は私が彼の車を運転することを許可しました。
(=運転させてくれました)
2)
I let the food burn in the oven.
私はその食べ物がオーブンの中で焦げることを許可しました。(=食べ物をオーブンで焦がしてしまいました)
使役動詞の受け身
「have」「get」は受け身の文でも使われます。
(通常「make」「let」はこの形では使われることはありません)
とは言っても
「受け身って何?」
という方もいると思います。
受け身というのは簡単に言ったら、「過去分詞」を使った形のことです。
じつはこの使役動詞を使った受け身の形ですが、
とーってもよく使われます!
それでは、上で見てきた形と具体的に何が違うのか…
これまでは、
have/get/make/let + 人/もの + 動詞の原形
(「get」は 「to + 動詞の形」)
でしたね?
それが受け身の形になると、
have/get + もの + 過去分詞
といったようになります。
とは言っても、これだけでは分かりにくいと思うので例を見てみましょう。
1)
He had his hair cut yesterday.
彼は昨日髪を切ってもらいました。
〈活用〉cut – cut – cut
2)
I got my homework done for me.
私は宿題をやってもらいました。
〈活用〉do – did – done
ここで注意点です!
つまり、
I got my homework to done for me.
のようには言わないってことですね^^
その他の覚えておきたいポイントをまとめます♪
- 「have」と「get」は受け身の文では、基本的に同じ意味として使われます。カジュアルな会話では「get」の方が比較的多く使われるような印象があります。
- 受け身の文では、誰がやったのかということは明記しないのが普通です。
〈受け身〉
I got my homework done for me.
私は宿題をやってもらいました。
(*誰が宿題をやったのかは示されていない。)
対して、
I got my friend to do my homework for me.
私は友達に宿題をやってもらいました。
と言った場合、「誰=my friend」のように、誰という部分がはっきり示されてることが分かりますね♪
ここで整理
それでは最後に、
「I cut my hair」
という文を変化させて、それぞれの違いを見ていきます。
I cut my hair.
私は私の髪を切ります。(私は私の髪を切りました)
*「cut」は過去形も「cut」
これはつまり、「私は私自身の髪を切った」という意味になります。
「髪を切ってもらった」という意味合いで、「I cut my hair」と言ってしまうのはよくあるミスなので、気をつけたいですね^^
では、「私は髪を切ってもらった」は何と言えばいいでしょう?
正解は、
I had(got) my hair cut.
となります!
受け身でない形もそれぞれ見てみましょう。
「have」
I had the hairdresser cut my hair.
私はその美容師に(お金を払って頼んで)髪を切ってもらいました。
「get」
I got the hairdresser cut my hair.
私はその美容師に(髪を切るように説得して)髪を切ってもらいました。
「make」
I made the hairdresser cut my hair.
私はその美容師に(強制して)髪を切らせました。
「let」
I let the hairdresser cut my hair.
私はその美容師に(許可して)髪を切らせました。
このように、単語が一つ変わっただけでも、ニュアンスにけっこうな違いあることが分かりますね!
やはり「have」と「get」は似てるような部分もありますが、「make」に関しては、正直ヤバい聞こえですよね…(笑)
でも、こういった違いがあるってのがまた面白いですね!
まとめ
今回は、使役動詞「have」「make」「get」の違いと、それらの使い方について見てきました。
使役動詞はとってもよく使われるので、ぜひものにしたいです♪
「have」
何かをすることを頼むとき、求めるとき
お金を支払って何かをしてもらうとき
「make」
何かをすることを強制するとき
「get」
何かをするように説得して仕向けるとき
「let」
何かをすることを許可するとき
それではまた次回〜