今回は、「現在完了形」と「過去完了形」の使い分けについてです。
詳しく説明していく前にサクッと違いを述べると以下のようになります。
「現在完了形」
- 過去に始まって現在も続いてること
- 現在よりも前に起こったこと(”いつ”というのを示さない過去)
「過去完了形」
- 過去のある時点より、さらに前に起こったこと
それでは解説していきます♪
「現在完了形」
まずは「現在完了形」の作り方です。
have/has + 過去分詞
となります。
次に、「現在完了形」が使われる例を見ていきましょう。
過去に始まって現在も続いてること
I have lived in Japan for 20 years.
私は日本に20年間住んでいます。
過去に住み始めて(生まれてから、または引っ越してきてから)、現在も住んでいるということを表しています。
現在よりも前に起こったこと(”いつ”というのを示さない過去)
She has been to Japan twice.
彼女は日本に2度行ったことがあります。
「日本に行った」ということが現在よりも前(つまり過去)に起こったことを表しています。
つまり、この文では「経験」について触れていますね♪
また、「現在完了形」においては、それが過去の”いつ”起こったことなのかは重要ではありません。
*”いつ”というのが意識されるのは「過去形」になります。
「現在完了形」と「過去形」の詳しい解説については下の記事になります。
「現在完了形」の短縮
「現在完了形」は、主語とhave/hasをつなげて短縮することができます。
- I have → I’ve
- You have → You’ve
- He/She has → He’s/She’s
- It has → It’s
- We have → We’ve
- They have → They’ve
He/She/It のときは「have」ではなく「has」になることに注意しましょう♪
ちなみに、上の例文を短縮するとこうなります。
I have lived in Japan for 20 years.
→ I’ve lived in Japan for 20 years.
She has been to Japan twice.
→ She’s been to Japan twice.
「過去完了形」
「過去完了形」の作り方は以下の通りです。
had + 過去分詞
それでは、「過去完了形」の使い方を見ていきましょう。
過去のある時点より、さらに前に起こったこと
I had studied English before I moved to Canada.
私はカナダに引っ越す前に英語を勉強しました。
この文では、
I moved to Canada(私はカナダに引っ越した)という過去のある時点より、
I studied English(私は英語を勉強した)ということが、さらに前に起こったことを表しています。
別の文も見てみましょう。
Mike did not have any money because he had lost his wallet.
マイクは彼の財布をなくしたので、お金を持っていませんでした。
Mike did not have any money(マイクはお金を持っていなかった)という過去のある時点より、
Mike lost his wallet(マイクは彼の財布を失くした)ということが、さらに前に起こったことを表しています。
もう一つ例文です。
We had never been to the restaurant before last night.
私たちは昨晩より前に一度もそのレストランに行ったことがありませんでした。
この文では、Last night(昨夜)という過去のある時点より、
さらに前にWe have never been to the restaurant(私たちはそのレストランに一度も行ったことがない)という経験があったことを表しています。
「過去完了形」の短縮
「過去完了形」は、主語とhadをつなげて短縮することができます。
- I had → I’d
- You had → You’d
- He/She had → He’d/She’d
- It had → It’d
- We → We’d
- They → They’d
「過去完了形」は主語がどれでも「had」を使えばいいから楽ですね♪
上の例文を短縮してみます。
I had studied English before I moved to Canada.
→ I’d studied English before I moved to Canada.
Mike did not have any money because he had lost his wallet.
→ Mike didn’t have any money because he’d lost his wallet.
We had never been to the restaurant before last night.
→ We’d never been to the restaurant before last night.
「過去完了形」の否定文
「過去完了形」の否定文の作り方はこうなります。
had + not + 過去分詞
または短縮して…
hadn’t + 過去分詞
上の例文を否定形にしてみましょう。
I had not studied English before I moved to Canada.
(I hadn’t studied English before I moved to Canada.)
私は私はカナダに引っ越す前に英語を勉強しませんでした。
「過去完了形」の疑問文
「過去完了形」を疑問文にするには、「had」を文の最初にもってきます。
Had you ever been to the restaurant before last night?
あなたは昨晩より以前に、1度でもそのレストランに行ったことがありましたか?
また「過去完了形」の疑問文に答えるには、
Yes, I had.
または
No, I hadn’t.
のようになります。
まとめ
今回は、「現在完了形」と「過去完了形」の使い分け方について解説しました。
「現在完了形」
- 過去に始まって現在も続いてること
- 現在よりも前に起こったこと(”いつ”というのを示さない過去)
「過去完了形」
- 過去のある時点より、さらに前に起こったこと
「現在完了形」と「過去完了形」のどちらを使うのかという違いは、
話者が「現在」か「過去のある時点」か、どちらからそれ以前のことを見ているのかにあります。
最初はなかなか複雑に感じられるかもしれませんが、いろんな文に触れていくにつれて絶対に慣れてくるはずです^^
なので安心して、こんなもんかなーっていう感覚だけでもとりあえずは頭に入れておきましょう♪
それではまた〜