こんにちは!とびうまです。
今回は、気をつけないと意外と使い方を間違えてしまう動詞「come」と「go」についてです。
早速ですがみなさん、「come」と「go」の意味はそれぞれ何でしょう?
え?そんなの「come」が「来る」で、「go」が「行く」じゃないの?
って答えたくなりませんか?
実はこれ、ほぼほぼ正解なんですが、正直惜しい答えでもあります><;
特に「come」という動詞ですが、実は「来る」という意味だけで覚えておくと、使い方を誤る原因ともなってしまいます。
そこで今回はその間違いを避けるため、代わりとなる「come」と「go」の覚え方も交えて説明していきますね!
「come」vs「go」
感覚で覚える!「come」と「go」の意味合い
それでは早速、「来る」「行く」の代わりとなる覚え方です。
それは…
「come」=「近づく」
「go」=「遠ざかる」
となります!
正直、「近づく」や「遠ざかる」を使って訳すとなると、「来る」「行く」に比べて自然な聞こえにはなりにくいです。
しかし、少しでも間違いを避けるためにも、ぼくは「来る」「行く」と言った一定の訳だけで覚えるのではなく、「近づく」や「遠ざかる」といった「感覚」でも覚えることをオススメします。
例1
それでは、なぜ「来る」「行く」といった訳が万能とは言えないのでしょうか?
例文を見ていきましょう♪
【状況】あなたは友達と遊んでいます。しかし、時間が遅くなってきたので家に帰らなくてはいけません。そこで、あなたは友達にこう言います。
It’s getting late. I have to go home now.
遅くなってきました。私は今家に行かなくてはいけません。
この場合、あなた《話し手》は、友達から「遠ざかる」ので「go」となります。
次に、特に注意したい「come」についてです。
【状況】あなたはもう少しで帰ることを、家にいる家族に電話で伝えてこう言います。
I’m coming home soon.
私はすぐに家に来ます。
どうでしょう?
「来る」を使って訳すと、「私はすぐに家に来る」というようになり、なんだか不自然ですよね?
しかし、あなた《話し手》は今、家族《聞き手》のもとへ向かうところであり、つまり「近づく」ので「come」を使うのが正解になります。
このように、日本語であれば「帰らなくてはいけない」「帰ります」のように、どちらも「go」のように捉えられる文でも、《話し手》が向かう方向の違いから、それぞれ「go」と「come」というように変わってきます。
よく映画などで、母親が部屋にいる子どもを「ディナーできたわよ!」って呼ぶシーンがあるかと思います。
その子どもの返答として多いものに、「I’m coming!」というのがありますが、まさにあれと同じことです♪
訳すとなると「今行くよ!」みたいな感じではあっても、実際に使われているのは「go」ではなく「come」なんですね。
これも、子ども《話し手》が母親《聞き手》の方へ「近づく」ために「come」が使われているということになります。
例2
別の例を見てみましょう。
【状況】マイクとエマはそれぞれの家にいます。そんな中、エマはマイクに電話でこう伝えます。
1)と2)の文の違いを考えてみましょう。
1)Hi Mike, I’m coming to your place.
2)Hi Mike, I’m going to your place.
どうでしょうか?
正解は…
どちらも訳としては「あなたの家に行くわ」のようになりますが、
1)マイクは家にいる
2)マイクは家にいない
というような響きを持つ違いがあります。
理由としては、1)は「come」が使われていているため、エマ《話し手》がマイク《聞き手》の方に「近づく」動きがあることが分かります。
そして、2)は「go」が使われているため「遠ざかる」、つまり言い換えると、エマ《話し手》はマイク《聞き手》がいないところへ行く動きがあることが分かります。
主語が「第三者」のとき
それでは、文の主語が《話し手》でも《聞き手》でもなく、「第三者」の場合はどうなるかを見てみます。
Mike came to help me.
マイクは私を助けるために来ました。
ここではマイクが第三者です。
これは私《話し手》の方にMikeが来た「近づいた」ということなので、「come」となります。
次に見るのは、文中に《話し手》と《聞き手》のどちらも含まない例です。
こういった場合は、《話し手》が誰の視点に立って話しているかによって、「come」「go」どちらにもなり得ます。
1) Mike went to help his friend.
2) Mike came to help his friend.
1)、2)共に「マイクは彼の友達を助けに行った」という内容の文ですが、
1)では《話し手》がマイク視点に立って話しているため、「went(goの過去形)」が使われています。
(逆に言うと、「went」が使われていることから、《話し手》はマイク視点に立っていることが分かります。)
また、2)では《話し手》がマイクの友達視点に立って話しているため、「came(comeの過去形)」が使われています。
(逆に言うと、「came」が使われていることから、《話し手》はマイクの友達視点に立っていることが分かります。)
まとめ
今回は、「come」と「go」を使い方についてお話ししました。
このように、「come」「go」は単純なように見えて、案外奥が深いですよね!
「come」=「来る」
「go」=「行く」
という訳だけ覚えるより、
「come」=「近づく」
「go」=「遠ざかる」
という動きの方向の「感覚」でも覚えておいた方が、うっかりミスを防ぐために役立つでしょう^^
それでは!