今回は「must」「have to」の使い分け方を解説します♪
「have to」の「否定形」を制するものは「must」「have to」の使い分けを制す!!
「must」「have to」の違いとは?
「must」「have to」に違いがあるかどうかは、文が「肯定文」か「否定文」かによります。
【肯定文】→ 違いなし
【否定文】→ 違いあり
「肯定文」では違いはありませんが、「否定文」だと違いが出てくるんですね♪
【肯定文】「must」「have to」の意味と使い方
must + 動詞の原形
have to + 動詞の原形
= ~しなければならない
【注意点】
*「must」「have to」の後は「動詞の原形」
* 主語が「he・she・it・名前」のとき「have to」は「has to」
肯定文のとき「must」「have to」どちらも意味は「~しなければならない」です。
何かをしなきゃ「トラブルごとになる」「大変なことになる」ってときに使われます^^
正直、ネイティブの中には「『must』の方がどちらかというと、強制的で少し強い響きがあるよ」という人もいます。
ただ、同じネイティブでも「違いなんてないよ」という人がいたりと、人によって意見が異なるのが現状です。
なので、英語を外国語として勉強しているぼくたちは、そこまで神経質にならなくてもいいでしょう!
あくまでも「聞こえの強度」の話であるので、意味としてはどちらも「~しなければならない」と覚えておけば間違いないです♪
ちなみに「have to」の発音は「ハフトゥ」、速く読まれると「ハフタ」って聞こえるよ♪
それでは例文です。
I must finish my homework.
I have to finish my homework.
わたしは宿題を終わらせなければならない。
「must」「have to」の後に「動詞の原形」が続いています。
He must go to work.
He has to go to work.
彼は仕事に行かなければいけない。
主語が「he」なので「have to」が「has to」になっています。
【否定文】「must」「have to」の意味と使い方
must not(mustn’t)+ 動詞の原形
= ~してはいけない
don’t have to + 動詞の原形
= ~しなくてもいい
【注意点】
*「must not(mustn’t)」「don’t have to」の後は「動詞の原形」
* 主語が「he・she・it・名前」のとき「don’t have to」は「doesn’t have to」
「肯定文」では違いのなかった「must」と「have to」ですが、「否定文」になると大きく意味が異なってきます!!
「must not(mustn’t)」は、「肯定文」のときの意味をそのまま「否定文」にしたものになります。(~しなければならない → ~してはいけない)
これは「~しちゃだめ」といったかんじで、何かを禁止するときに使えます♪
注意したいのは次の「don’t have to」です。
実はこれ、「~しなくてもいい」という意味になるんです!!
具体的には、「どうするかは ~ 次第!したければすればいいし、したくなければしなくてもいい」といったように、「決定権は ~ にある」ってときに使われます。
「must not」の短縮系「mustn’t」は「マストゥントゥ」じゃなくて「マスントゥ」って発音するよ♪
では例文です。
You must not smoke in this room.
あなたはこの部屋でタバコを吸ってはいけない。
「must not」なので「~してはいけない」の意味となります。
後に「動詞の原形」が続いていることもチェックしましょう♪
さて、ここで「must not」を「don’t have to」に入れ替えてみましょう。
You don’t have to smoke in this room.
あなたはこの部屋でタバコを吸わなくてもいい。
あれ?なんだかおかしな文ですね!
「don’t have to」は「~しなくてもいい」という意味です。
このように、「must」「have to」は「否定文」となると意味が大きく変わってしまうので、「肯定文」のときと違って入れ替えることはできないんですね。
この場合ですと、部屋でタバコを吸っているところを「わざわざこの部屋で吸わなくてもいいですよ」と言っているようで不自然に聞こえます。
言い方によっては「この部屋でわざわざタバコ吸うことなんてないでしょ(他のところで吸ってよ)」という皮肉にも聞こえちゃいます。
最後に、もう1つ例文を見てみます。
You don’t have to buy me a gift.
あなたはわたしにプレゼントを買わなくてもいい。
この文では「don’t have to」の「~しなくてもいい」という意味がちゃんと活かされていますね♪
「わざわざプレゼント買ってくれなくていいよー」と遠慮しています。
まあ、本心は「プレゼント欲しい!買って!」なんて思ってるかもしれませんが(笑)
日本語でも「~しなくていいよ」といった文は使われますよね。
こうしてみると、「don’t have to」はかなり役立つ表現なことがわかります^^
まとめ
「must」「have to」の違い
【肯定文】→ 違いなし
【否定文】→ 違いあり
【肯定文】
must + 動詞の原形
have to + 動詞の原形
= ~しなければならない
【否定文】
must not(mustn’t)+ 動詞の原形
= ~してはいけない
don’t have to + 動詞の原形
= ~しなくてもいい
ではでは^^