単語

英語の気づく「notice」と「realize」の違いとは?使い分け方を解説

今回は「notice」と「realize」の使い分けについてです。

この二つの動詞ってどちらも「気がつく」のように訳されることが多く、
正直「どうやって使い分ければいいの??」って感じしますよね。

もしかしたら、訳がどっちも同じようなために、
意味も一緒だと覚えている人も少なくないかもしれません。

しかし、これらの動詞にはきちんと違いが存在しています。

そこで今回は、その違いを意識して使いこなせるようになるために、
例文も交えながら説明していきます♪

それではスタートです〜

「notice」vs「realize」

まずはカンタンに「notice」と「realize」の違いです。

notice
《五感》を通して感じたり気づいたりすること

realize
《脳(頭)》で考えて理解したり認識すること

これだけでは、正直しっくりこないと思います。

なので、ここからは「notice」と「realize」について
それぞれ詳しく解説していきますね♪

五感の「notice」

まずは「notice」についてです。

「notice」は

五感を通して気がつくこと

に対して使われます。

つまり、
目で見たり(視覚)、耳で聴いたり(聴覚)、鼻でかいだり(嗅覚)、舌で味わったり(味覚)、肌に触れて感じたり(触覚)
することを通して分かるということです。

中でも、目で見て分かる視覚に関しては、特によく使われている印象があります。

例文を見てみましょう。

I noticed he was wearing a new watch.

私は彼が新しい時計をつけていることに気づいた。

目で「彼の新しい時計」を目撃して気づいたことがわかります。

He noticed that she was staring at him.

彼は彼女が彼を見つめていることに気づきました。

こちらも、目で見て、彼女が見つめていることに気づいたということですね。

I didn’t notice that my fly was open.

私は私のズボンのチャックが開いていることに気がつきませんでした。

とびうま

「Your fly is open」 は「チャック開いてるよ」って言いたいときに使えるよ!

もちろんそういう時はそっと教えてあげてね♪

少し恥ずかしい例文ではありますが、なかなかインパクトがあるので覚えやすいのではないでしょうか?

これは、五感をとおしての感覚的にチャックが開いていることに気がつかなかったってことですね。

つまり、目で見たり、風が入ってきてスースーしたりするのを感じなかったってことになります。

脳の「realize」

次に「realize」についてです。

「脳で物事や状況について考えて結論に達する(気づく)」

この流れを「realize」といいます。

もう少し具体的に言うと、

  • 何かの重要性を理解したり気づくこと
  • それまで「notice」していなかったことに気づくこと

に対しては「realize」を使います。

例文を見てみましょう。

Do you realize that you are late?

あなたはあなたが遅刻をしているということを理解してますか?

これは「遅刻しているということの重大性を分かってるの?」ということですね!

つまり、頭で把握して理解できているのかどうかってことになります。

それでは仮にこれを、

Do you notice that you are late?

といったらどうなるでしょう?

この場合は、頭でどーのこーのっていうよりも、
単に「時計の時間見た?」っていうニュアンスになります。

つまり、目(視覚)を使って気づいたかどうかを聞いていることになりますね♪

I didn’t realize how much I loved you.

私はどれだけあなたを愛していたかに気がつきませんでした。

こちらも、視覚などを通してのものでなく、
頭でどれだけ愛していたかに気がつかなかったってことですね。

逆を言うと、どれだけ愛していたかということに今頭で気がついたってことになります。

She realized that she had lost her wallet.

彼女は彼女の財布をなくしたことに気がつきました。

こちらは、それまで「notice」していなかったことに気づく
といったことに関する分かりやすい例です。

状況としては、「あれ…そういえば今日自分の財布見てないな…」といったことが考えられます。

財布を目撃しなかった(= noticeしなかった)ことに、今、脳で認識した(=realizeした)ということになります。

つまり、頭で考えて「ハッ!」と気づいた感じですね♪

頭で考えて認識する「realize」にくらべて、
五感で感じて気づく「notice」は、
よりその場の瞬間での気づきが多いと言えるでしょう。

まとめ

今回は「notice」と「realize」の違いについて学びました。

どちらも「気づく」と訳すことはできますが、常に全く同じ感覚で訳してしまっていると、そのぶん細かいニュアンスが伝わりにくかったり、誤解を生んだりする原因になってしまいます。

それを避けるためにも、とりあえずは

「notice」は「五感」!

「realize」は「脳」!

というようにどこを使って気づくことなのかということを
覚えておくことをおすすめします^^

それではまた~