道路を横断するとき、きちんと交通規則は守れていますか?
僕がいるカナダと日本を比べると、個人的感覚としては、日本の方がはるかに信号などを守って横断している人が多いです。
もちろん地域による違いもあるとは思いますが、カナダでは赤信号でも車が来ていなかったらそのまま渡る人がとても多いですね。
警察も割と見てみぬふりをしている雰囲気があって。
ただ、僕の友達の友達が以前「赤信号でそのまま渡ったら切符切られた・・・」というのを聞いたので、僕自身は念の為カナダでも信号にはちゃんと従うようにしてます^^;
今回は、こういった場面でネイティブが使う英単語「jaywalk」を紹介します。
「jaywalk」の意味と使い方
jaywalk(ジェイウォーク)
= 交通ルールを無視して、または、向こう見ずに道路を渡る
「jaywalk」は「交通規則を守らず道路を横断すること」や「向こう見ずで危険なかたちで横断すること」を意味します。
よくある例としては、
- 横断歩道じゃないところで渡る
- 赤信号だったり、信号が点滅しているのに渡る
- 車が来てるのにそれを無視して無理やり渡る
などに対して使います。
「jaywalk」の由来
「walk」は「歩く」ってのは分かるけど「jay」って何?
どうして「jay」がつくと「交通ルールを無視して、または、向こう見ずに道路を渡る」の意味になるの?
って疑問ありますよね^^
「jaywalk」は1900年台初期のアメリカ、自動車が都市部で普及し始めてきた頃に生まれました。
「jay」は「田舎者、世慣れていない者、バカ者」といった軽蔑的な意味合いで使われた言葉。
大きな都市に不慣れな田舎から来た人に対して、都会人が使った呼び方でした。
当時は、車が普及するにつれて、都市部では新しい交通ルールなどができた頃。
ただ、田舎から来た人たちはそういった規則や、道路はどこでどのタイミングで渡ってOKで何がダメかというのを知る由もありません。
そのため、どこでもかんでも横断しようとしたり、まるで田舎にいるかのように、平気で道の真ん中にふらふら出てきたりしてしまっていたそう。
そういった彼らは「jay(田舎者)」+「walker(歩く人)」で「jaywalker」と呼ばれました。
今でこそ信号機や標識などは、はるかに一般的になっていますが、もし自分が昔の人で都会に慣れてない身だとしたら、おそらく同じような道路の使い方をしちゃってたと思いますね^^;
ちなみに、「jaywalker」の元となったのは「jay driver」とされています。
「jaywalker」が広まる前にすでに存在した言葉で、「間違った側の道を走行する馬車の運転手」のことを指しました。
自動車が出てくると、車の運転手にも適用されました。
しかし、アメリカのとある自動車会社が売上を伸ばすために、「ダメなのは車でなく歩行者の方」といって「jaywalker」という単語は広まったそう。
一方、1920年頃には「jay driver」という言葉の使用率は減っていきました。
「jaywalk」の例文
This isn’t a crosswalk. You shouldn’t jaywalk.
これは横断歩道じゃない。渡らない方がいいよ。
*crosswalk = 横断歩道
He got a ticket for jaywalking last night.
彼、昨日の夜ルール無視して道路渡って、違反切符切られたよ。
*get a ticket for 〜 = 〜で違反切符を切られる
シンプルに「He got a jaywalking ticket」と表すこともできます。
I nearly hit a jaywalker the other day on my way to work.
私、この前仕事行く途中、ルール守らないで横断してる人もう少しで轢くところだった。
*nearly = もう少しで
*the other day = 先日
*on my way to 〜 = 〜に行く途中
まとめ
jaywalk(ジェイウォーク)
= 交通ルールを無視して、または、向こう見ずに道路を渡る
ある調査では、「jaywalkした場合」と「信号などがない横断歩道を渡った場合」では、後者の「信号がない横断歩道」の方が事故にあう確率が高いことが分かったそうです。
「jaywalk」の場合は、基本的に誰しも自分で最低限の安全確認をしてから渡るので、「ここは横断歩道だから大丈夫」という気の緩みの方が危険という結果になったわけですね。
正しいことをした方が危ないこともあるってなんとも皮肉な話・・・
やはり一番良いのは、「ちゃんと横断歩道を利用した上で、さらに、自分の目、耳、頭をフルに使って安全が確認できてから渡る」ですね^^
それではまた!