「look」と「see」と「watch」ってどれも似たような感じだけど、どんな違いがあるの?どうやって使い分ければいいのか知りたいな。
今回はこのような疑問にお答えします!
確かにこれら3つはどれも「見る」って感じで訳されることが多いので、いまいち違いが分かりにくですよね。
そのため、違いがあるってこと自体考えたことがない人もいるかもしれません。
実は、「look」「see」「watch」には明確な違いがあり、それをマスターすることでより表現の幅も広がる上に、言いたいことを確実に伝えられるようにもなります。
ちなみに、最初にざっくり違いをまとめるとこんな感じになります。
- 「look」目を向ける
- 「see」~が見える
- 「watch」~を注意を向けて見る
本記事では、これらをもう少し詳しく解説していきます!
分かりやすく説明するので安心してついてきてくださいね♪
「look」目を向ける
「look」は、「目を向ける」という、ただの目の動きを表します。
ここで注意したいのは、「look」単体では「目を向ける」という意味だということです。
「~に目を向ける」と言いたい場合は、「~に」に当たるものが必要となります。
そして、その「~に」当たるのは、前置詞の「at」です。
Let’s look at the first sentence.
最初の文に目を向けてみましょう。(=最初の文を見てみましょう。)
このように「look」はたいてい前置詞と一緒に使われ、それによって「目を向ける」という意味だけだったものに、さらに詳細を加えることができるのです。
別の例を見てみましょう。
She looked out (of) the window.
彼女は窓の外に目を向けた。(=彼女は窓の外を見た。)
「out」は「囲まれた空間からその外へ向かう動き」を表す前置詞です。
そのため、「look out」というのは、彼女の視点が内側から外へと移動していることを表します。
よって「~の外に目を向けた」=「~の外を見た」という訳になります。
「see」~が見える
「see」は「人や物事が黙ってても勝手に視界に入ってくること」を表します。
視覚がある限り、目を開いているときは、意識せずとも周りにある人や物事が目に入ってきてそれらを認識できると思います。
つまり、「see」に対する一番それっぱい訳は「~が見える」となります。
「look」と違って、「see」は単体で「~が」という部分も表せるんだね♪
Did you see Emma yesterday?
あなたは昨日エマが見えましたか?(=あなたは昨日エマを見かけましたか?)
「watch」~を注意を向けて見る
「watch」は、「人や物事など、対象物に注意や意識を向けて見ること」を表します。
注意を向けるということは、「何かが動いている様子や変化している様子、起こっていること」などを見ているということです。
そのため「look」や「see」にくらべて「watch」を使う場合は、比較的長い、ある程度の時間見ていることになります。
ちなみに「watch」も「see」と同じように、単体で「~を」の部分も含めて表すことができます。
Can you watch my bag?
あなたは私のバッグを注意を向けて見ることができますか?
(=あなたは私のバッグを見ててくれますか?)
この文はどこかカフェやレストランなどで、一旦席を外すときに使えますね!
「ちょっと戻るまでバッグ見ててくれない?」って感じです♪
ちなみに、「人間観察」は英語で「people watching」っていうよ♪
みんなは人間観察好き?ぼくは外でボーってしてるとついつい観察しちゃうよ!
【補足】「watch a movie」? それとも「see a movie」?
「映画を見る」は英語でなんと言うでしょうか?
多くの方は「watch a movie」と答えたでしょう。
また、「see a movie」と答えた方も間違いではありません♪
上で、「see」は「~が見える」と説明しましたが、実はそれはあくまでも基本となる意味のことで、「see a movie」=「映画を見る」のようにも実は使えるんですね!
ただここで一つ疑問が出るとか思います。
じゃあ、「watch a movie」と「see a movie」に違いはあるのか?…
実は大まかではありますが、違いはあります。
簡単に説明すると、
- 「watch a movie」家で映画を見るとき
- 「see a movie」映画館で映画を見るとき
というような感じです。
- We watched a movie last night.
私たちは昨晩映画を見ました。
(「家で」という意味合いをもつ)
- I want to see the new movie.
私はその新しい映画が見たいです。
(「映画館で」という意味合いをもつ)
つまり、
家で映画を見るなら「watch」
外で映画を見るなら「see」
を使うのが一般的です。
まとめ
今回は、「look」「see」「watch」の違いと使い分け方を見てきました。
- 「look」目を向ける
- 「see」~が見える
- 「watch」~を注意を向けて見る
こうして見ると、意外とはっきりした違いありますよね♪
なかなか面白いものですね~