こんにちは!
今回は、関係代名詞の「who」「whom」「whose」をそれぞれどうやって使い分ければいいのかを説明していきます。
何かと難しいイメージを持たれがちな関係代名詞ですが、
落ち着いて考えれば比較的カンタンに使い分けられるかと思います♪
それでは解説していきます。
関係代名詞「who」vs「whom」vs「whose」
まずは「who」「whom」「whose」の大まかな違いを見てみましょう。
「who」
主語にあたる人の情報をつけ加える
「whom」
目的語にあたる人の情報をつけ加える
「whose」
所有している人(または動物やモノ)の情報をつけ加える
それではひとつずつ詳しく説明していきます。
「who」
「who」は
主語にあたる人の情報をつけ加える
という働きがあります。
例文を見てみましょう。
I have a sister who lives in Tokyo.
私は東京に住む姉(または妹)がいます。
それでは、主語にあたる人に情報をつけ加えるとはどういうことなのでしょうか?
上の例文を2つに分けて考えてみましょう。
1)
I have a sister.
私には姉がいます。
2)
She lives in Tokyo.
彼女は東京に住んでいます。
というように分けられますね?
これら2つの文をひとつにまとめてよりスムーズに言いたいとき、
そんなときに役立つのがこの「who」となります。
1)の文の「a sister」は2)の文では「She」となっていて、つまり主語にあたります。
話し手としては、「I have a sister」といった文に「東京に住んでいる」という情報をつけ加えたいわけです。
そんなときは2)の文の「She」を「who」に変えることで情報をつけ加えることができ、結果として以下のようにひとつの文にまとめることができるのです。
「whom」
「whom」には
目的語にあたる人の情報をつけ加える
という働きがあります。
例文を見てみましょう。
He is someone whom I love.
彼は私の愛する人です。
こちらの例文も「who」のときと同様に2つに分けて考えてみます。
1)
He is someone.
彼は誰かです。
2)
I love ○○.
私は○○が大好きです。
どうでしょう?
「who」の場合とくらべて明らかな違いがあるかと思います!
「who」のときは「She lives in Tokyo」といったように、
文を2つに分けたときでも意味が完結していましたが、
こちらの「whom」の文では、2つに分けてしまうと、
「I love ○○」といったように未完成な文となってしまいます。
これは一体どういうことなのかというと、
〇〇にあたる目的語が足りていないということです。
そんなときに2つの文をくっつけるために使えるのが、
この「whom」となります。
よって、「whom」を使って
He is someone whom I love.
彼は私の愛する人です。
とすることができるのです。
「who」と「whom」使い分けのヒント
この「who」と「whom」の使い分けにおいて、
考えかたのコツがあります。
それは、
誰が「行動しているのか」または「行動を受けているのか」
ということを考えることです♪
- 行動している人自身をさすときは「who」
- 行動を受けている人をさすときは「whom」
といった感じですね!
上の例文をもう一度みてみましょう。
I have a sister who lives in Tokyo.
私は東京に住む姉(または妹)がいます。
この文で、「a sister」は「lives」という行動をしている本人なので「who」となります。
そして、
He is someone whom I love.
彼は私の愛する人(誰か)です。
の文では、「He(someone)」は「love」という行動を受けている人なので「whom」というようになります。
前置詞 + whom
「whom」は
前置詞 + whom
という形で、前置詞と一緒に使われることも多いです。
実は、「whom」は「who」とくらべてフォーマルな響きがあります。
ですが、このように「前置詞 + whom」とした場合は、
ただでさえフォーマルな聞こえがある「whom」が、
よりかしこまった感じに聞こえます。
作り方を見てみましょう。
The person whom I spoke to came from Japan.
私が話したその人は日本から来ました。
この文は、「I spoke to 〇〇」という形なので
「whom」が使われています。
このような文の場合、
前置詞の「to」を「whom」とくっつけることによって、
The person whom I spoke to came from Japan.
→ The person to whom I spoke came from Japan.
というように書きかえることができます♪
「whose」
「whose」は
所有している人(または動物やモノ)の情報をつけ加える
働きを持ちます。
例文です。
I know a boy whose name is Link.
私はリンクという名前の少年を知っている。
それでは2つの文に分けて考えてみましょう。
1)
I know a boy.
私はある男の子を知っています。
2)
His name is Link.
彼の名前はリンクです。
このように、「whose」は
「my、 his、 her、 its」のような所有を表す機能をもちます。
つまり、
his name, my friend, her penなどのように、
「whose」のあとには名詞がくることになります。
whose + 名詞
よって、
I know a boy whose name is Link.
私はリンクという名前の少年を知っている。
という文が成り立ちます。
「who」「whom」「whose」を使った疑問文
疑問文を作る場合も、基本それぞれ上で解説した通りで
考え方は同じです。
「who」の疑問文
Who made this?
誰がこれを作ったのですか?
主語の部分に「who」を置くことで「誰が」ということを尋ねられます。
Do you know who baked this cake?
あなたは誰がこのケーキを焼いたのか知っていますか?
「baked this cake」の主語を「who」として、
「誰が」を尋ねています。
「whom」の疑問文
Whom did you meet?
誰にあなたは会ったのですか?
「You meet 〇〇」の目的語(〇〇)にあたる部分を、
「whom」として疑問文にすることができます。
Do you know whom he married?
あなたは彼が誰と結婚したのか知っていますか?
「He married 〇〇」の〇〇を「whom」とします。
「whose」の疑問文
Whose house is this?
これは誰の家ですか?
「誰の」という所有を尋ねるために「whose」が使われています。
補足の知識
「whom」の解説のところで、「whom」は
「who」よりもかしこまった響きがあるということに触れました。
そのため、フォーマルな文面などでみられることが多いのが「whom」です。
どういうことかと言いますと、裏を返せば普通の日常会話などでは、
ほとんど「whom」は使われないということです。
じゃあ、
「whom」を使った文を表したいときはどうすればいいの?
という疑問がわくかと思います。
これに関してなんですが、実は、ほとんどのネイティブは「whom」のかわりにも「who」を使うのが一般的です。
特に疑問文ではよりこの傾向が強いようにも感じます。
つまり、ほとんどの場合「who」だけで片付いちゃうってことですね^^:
◆◇◆
ただ、いくら日常的に「who」が「whom」のかわりにも使われることが当たり前とは言っても、文法的には間違いであることは事実です。
そのため、テストや試験などでは、ちゃんと本来「whom」であるべきところは「whom」とし使い分けられることが重要です。
なので、普段の会話では間違いとして捉えられることはありませんが、文法の試験では間違いとされるので気をつけましょう。
逆に、普段の会話の中で「whom」を使いこなせなくても、それはそれで変に聞こえることはなく、むしろ自然だったりするので、全く心配しなくてオッケーですよ♪
まとめ
今回は、関係代名詞「who」「whom」「whose」の使い分け方について解説しました。
混同しがちな分野ですが、少しでも「分かった!」となってもらえたら嬉しいです!
「who」
主語にあたる人の情報をつけ加える
「whom」
目的語にあたる人の情報をつけ加える
「whose」
所有している人(または動物やモノ)の情報をつけ加える
それではまた別の記事で^^